アシタバ 【明日葉】 セリ科シシウド属 学名:Angelica keiskei (Miq.) Koidz.
多年草。日本原産で、房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の太平洋岸に自生。伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島および房総半島の個体は、古くから海岸沿いの草原や林縁に自生している個体であるが、紀伊半島の個体は近年紀伊大島に移植された株。種小名は、明治時代の植物学者伊藤圭介(1803年 - 1901年)への献名。
別名八丈草(ハチジョウソウ)。明日草(あしたぐさ)。茎は高さ約1m、切り口から黄色の汁を出す。葉は大きく、質は厚いが柔らかく、光沢があり、1〜2回3出の複葉。上部の葉は退化して、葉柄が膨らんだ袋状の鞘(さや)のみとなる。花期は8〜10月、複散形花序に多数つき、淡黄色。花序には総包葉がない。
果実は長楕円(ちょうだえん)形、左右に狭い翼がある。葉と茎を食用にする。味に独特のクセがあるため、天ぷらやバター炒め、おひたし、マヨネーズ和え等、多少クセを殺す調理法がとられる。特に伊豆大島では、アシタバを椿油で揚げた天ぷらが名物料理になっている。
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