バイケイソウ 【梅尅吹z ユリ科 シュロソウ属 学名:Veratrum album subsp. oxysepalum

 中部地方以北の本州・北海道、樺太・千島・朝鮮・中国・ウスリー・カムチャッカなどに生育し、茎は太く、直立し、高さ1〜1.5mの多年草。
低山帯から高山帯の湿った草地、湿原周辺の草原や明るい林内などに生育し、短い地下茎を持ち、群生する傾向が高い。
春に芽を出し始め、初夏に高さ1m以上にもなる花茎を出す。茎葉は長さ20〜30cmで平行脈が顕著。折れ曲がって葉を構造的に補強している。
葉は広楕円形で柄はなく、長さ15〜30センチメートル。花は6月の後半から8月にかけて咲き、薄い緑色であり目立たない。 花の直径は8〜25mm。花弁の周辺は毛状にちじれている。
雄しべは6本で柱頭の先端は3つにわかれている。全て両性花であり、この点がよく似ているコバイケイソウとの区別点の一つである。
アルカロイドを含んでおり、有毒。時折、春の山菜取りでの中毒が話題となっている。
名は、花がウメに、葉がケイランに似ることに由来する。
近縁種コバイケイソウは本種によく似るが、全体がより小さく、雄しべは花被より長く、花柱は曲がらない。


2013/8/19 富山県 立山連峰

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