カモミール chamomile 【加密列】 キク科シカギク属 学名:Matricaria recutita
薬用植物やハーブとして利用されるカミツレの別称。多くの種類がある。カモマイル・カモミーユ、カミツレ・カミルレ、耐寒性一年草。
「カモミール」の語源は「大地のリンゴ」という意味のギリシア語名カマイメーロンで、これは花にリンゴの果実に似た香りがあるためである。
スペイン語名のマンサニージャ(manzanilla)は「リンゴ(manzana)のような(香りがある)もの」という意味。
属名の「マトリカリア」は「子宮」を意味し、婦人病の薬として用いられていたことに由来する。
有名なイギリスの童話「ピーターラビット」のお話の中で、ピーターがお腹をこわした時に母うさぎが作ってくれたのが、カモミールティー。
... カモミールティーがガン予防に役立つと2002年にテレビ番組で取り上げられた事がありました。
カモミールが名前に入っている近縁種がいくつかある。
ローマンカモミール (Roman chamomile) (Anthemis nobilis)。
キク科ローマカミツレ属の多年草。ジャーマンカモミールと同様に、花を染色、ハーブとして入浴剤に用いる。
イヌカミツレ (scentless chamomile) (Matricaria inodora syn. Matricaria perforata)。
「香りがない」という意味の種名のとおりほとんど香りがなく、ハーブとしての価値はないが、園芸種は白花の八重咲きで花が美しいため、観賞用に栽培される。
カミツレモドキ (Dog-fennel or Stinking Chamomile) (Anthemis cotula)
カモミールではないが、ヨモギギク属のナツシロギク(Tanacetum parthenium)はかつてカミツレ属(マトリカリア属)に分類されていたため、園芸上マトリカリアと呼ばれる。
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