ハナニラ 【花韮】 ユリ科(ネギ科) 学名:Ipheion uniflorum

 別名:イフェイオン アイフェイオン 西洋甘菜(せいようあまな Spring star flower)
主にメキシコからアルゼンチンにかけてに分布する小球根で、秋に球根を植え付けると春に花を咲かせる。
茎や葉を折るとニラのような刺激臭があることからハナニラの名がある。野菜のニラ(学名Allium tuberosum)とは同じ科の植物であるが、属が違うのであまり近縁とは言えない。
 球根植物であるが、繁殖が旺盛で植えたままでも広がる。鱗茎から10-25cmのニラに似た葉を数枚出し、さらに数本の花茎を出す。開花期は春3月〜4月で、花茎を15cmほど伸ばし、その先端に星形の白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付ける。地上部が見られるのは開花期を含め春だけである。
 学名の読みの違いから、イフェイオン、アイフェイオンとも呼ばれ、英名は花の形からスプリング・スターフラワー(Spring star flower)。
 非常に丈夫で植えっぱなしにしておくと、球根が自然に増えたりタネが散ってよくふえ、詰め気味に植えると、開花したときに花の絨毯のようになり見栄えがする。また、主役にはなりにくいですが、花壇の縁取りなどに適する。葉や茎が傷つくと臭いがぷーんとする。
 イエイオンの仲間はおよそ25種が知られていますが、多く栽培されているのはユニフロラ種で、一般的にこの種を指してイエイオンやハナニラと言う。また、別種に黄花ハナニラとも呼ばれるセロウィアナム種〔I. sellowianum〕、上品なブルー花の園芸品種ロルフ・フィドラー〔I. Rolf Fiedler〕などがある。


2013/5/5 田村郡三春町下舞木字石崎
ハナニラ 【花韮】 ユリ科(ネギ科)

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