ヒノキバヤドリギ 【檜葉宿木】ヤドリギ科ヒノキバヤドリギ属 学名:Korthalsella japonica (Thunb.) Engl.

  ヒサカキ(ツバキ科)、ツバキ(ツバキ科)、モチノキ(モチノキ科)、モクセイ科のほか、サザンカ、イヌツゲ、モチノキなどにも寄生するなどの常緑樹に寄生する常緑小低木。
高さ10〜20cm程度。幹は節が多く、各節で分枝し、節間は扁平で節が多く、ヒノキを連想させ緑色。葉は退化し葉節のところに、上部の節の両側に鱗片状の小突起として着生する。
雌雄同株。春(4月)〜夏(8月)に雌・雄花ともに径1mm足らずの黄緑色を帯びた小花を、節部に無柄で着生する。花被は3裂する。雄花は2室の葯を花被片と互生してつけ、互いに合着して一体となる。
雌花は子房下位。液果は楕円形で長さ約3mm熟すと黄色から橙色になり、1個の種子がある。常緑樹林内に生え、関東地方以西の本州(関東以西)から九州、沖縄、および中国からヒマラヤ、マレーシア、オーストラリアに分布する。
ヤドリギは鳥に実を食べさせて繁殖するのに対し、本種は、実がはじけて繁殖するため、同じ木に何本も寄生する。アリが関与するとも言われる分布 


2012/11/11 東電原発事故により、いわき市に避難中 黒田 豊 氏 撮影 県立いわき公園
ヒノキバヤドリギ
ヒノキバヤドリギ

back to top