クズ 【葛】 マメ科クズ属 学名:Pueraria lobata
山野に普通に生える大形で丈夫な多年生の蔓状草本。
北海道・本州・四国・九州、奄美、朝鮮、中国(本土・台湾)、フィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布し、沖縄島や北アメリカに帰化している。園芸的な価値は低い。
東アジアの熱帯から温帯に約35種が分布し、日本には2種が自生する。属名の Pueraria はスイスの植物学者N. M. Puerari (1765-1845) の名にちなむ。
和名クズはクズカズラの略であるという。一説には、クズは大和国(奈良県)吉野郡の国栖(くず)であり、昔国栖の人が葛粉を作って売りに来たので、自然にクズと言うようになったといわれる。根は良質の澱粉であるくず粉として用い、また乾燥して薬用とする。堤防の土止めに植栽したり家畜の飼料にも用いる。
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