ニゲラ(クロタネソウ) 【Nigella 黒種草】 キンポウゲ科 ニゲラ属 学名:Nigella damascena

 ニゲラ(Nigella)は、青や白色の花びらに見えるのは実はがく片で、実際の花は小さい耐寒性一年草。花後の球形状の果実の中に沢山の黒い種が入っており、そこからクロタネソウと命名された。
原産地:南ヨーロッパ、地中海沿岸 草丈:30cm〜80cm 主な開花期:4月-6月
 葉は細かく裂けて細い糸状になり、茎は細かく枝分かれし、その先端に一輪の花を咲かせ、本来の花びらは退化。
糸状の総ほう片に包まれた花は直径3cm-5cm、色は白、青、ピンクなどがある。
 花後にぱんぱんにふくらんだ果実ができ、熟すと裂けて中から黒いタネが出てくる。タネにはアルカロイドや揮発性の油が含まれており、薬として利用される。
 江戸時代末に日本には入ってきたとされる。花色の濃いものや八重咲きで草丈の低いもの、大輪種などの園芸品種がある。
 ニゲラの仲間はおよそ15種が地中海沿岸〜西アジアに分布。その中でもニゲラの名前で普及しているのはクロタネソウとも言われる、ニゲラ・ダマスケナ〔N. damascena〕。
 ダマスケナは主に南ヨーロッパに分布。秋にタネをまいて翌春に花を楽しむ秋まき一年草として扱うのが一般的。


2013/6/3 田村郡三春町下舞木
ニゲラ(クロタネソウ) 【Nigella 黒種草】 キンポウゲ科

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